2010年5月27日木曜日

実は

今日は長いよ。

実のところ今週の月曜日からシアトルに来ているのですが。

Display Weekとか言って,Society for Information Displayというアメリカの大きなディスプレイの学会がシアトルであって,うちの液晶研所長御大から半ば強制的に研究発表するように言われ,授業あるのに来ているわけです。

御大は顔のひろーい人なので会場でも当然放っておかれ,シアトルを独りで行動している次第です。

…すいません,嘘です。

実は独りじゃなくて,いろいろと付き合いの多い企業の方が,ぼくなんかと付き合っても大してメリットもないのにいつもすごく良くしてくれて,今回もご馳走になることしばしです。

実は今夜はじめて自分の財布からお金を払ってご飯を食べました。

そして四つ目の「実は…」として,どうでもいいことですが,実はアメリカ初上陸です。

いやー,何だか違和感が無いような,あるような。

いろんなところで良く見るアメリカっぽい風景がそこかしこに。

あと,どいつもこいつも英語をしゃべっているのがなんか不思議でならん,というのが最初の感想です。街の人の会話がある程度分かってしまうのが,なんか変な感覚。

いや,考えてみると完全に英語圏の国,つまり英語のモノリンガルが多数いる国って行ったことなかったんだよね…

ヨーロッパとかアジアとか行っても,街角の会話が理解できるわけもないし,もちろんこっちも現地の言葉はしゃべれないので,用を足すときは英語でしゃべるのですが,向こうもネイティブじゃないからその点気楽さがあります。

それに引き換え,アメリカは英語をしゃべるのに異様に緊張する。

相手は相手で移民の国だからってのもあり,またたぶん人種差別だと思われるのも嫌だからっていうので,こちらが明らかにアメリカ人じゃなくても常に本気のスピードでしゃべってきます。そんな早口で言われても分からねぇっつうの。

そんなところにまずアメリカを感じた次第。

さて,続けて「アメリカに来たなぁ」って実感を持ってしまったことをいくつか。

・食いきれない
→食い切れねーよ。そんなに出されてもよ。パンとかデフォで置いていくし,料理も単品のフリしてメニューに書いてあるけど,付け合わせにこれでもかってくらいの炭水化物があるし。

それでいて野菜は少ないし。

こんなん毎日食ってたらそりゃ太るさ。もしくは身体壊すね。

・ホテルのワイヤレスが突然使えなくなる。
→最初はね,初めてアメリカに来たし,多少は時間もあろうから,旅行記がてら毎日ブログの更新してやろうと思ったですよ。ですが,初日は恐ろしい時差ボケの中,必死に残した仕事の処理をしてそれだけで倒れてしまいました。

最初についた日はワイヤレスが使えたので「通信が遅いなぁ」と思いつつ何とか仕事ができました。

しかーし,寝るときにPCをスリープモードにしてしまったのが,運のつき。

朝起きてもう一回メールチェックしようとしたらつながらず…汗

いくらやっても「ローカル接続」にしかならず,インターネットに繋げない。OSが勝手にやる修復も全く意味なし。同じホテルに滞在している,企業の方は問題なく使えている。

ひぃぃ,液晶学会の講演申し込みに間に合わない…

さんざんいろいろやって得た結論として,たぶんワイヤレスルータのMACアドレスフィルタがかかってしまっていて,DHCPサーバに接続できないっぽい。ということは,ルータをリセットしないとぼくのPCは絶対に繋がらないということになる。

うわぁ,面倒くさい。

OSがVISTAで,滞在先のホテルとかワイヤレスを使おうとしている方。

絶対にワイヤレスを繋げたままスリープモードにしてはいけません。バカOSめ…

んで,次の日から全く仕事ができなくて困ってしまったので,途方にくれて部屋のインストラクションを読んでいると,「インターネットに繋がらないときはここのサービスダイヤルに電話してね。ホテルのスタッフはPCとかネットのことは分からんよ」と書いてあり,「しょうがない,こっちがネイティブじゃないことをまず十分に説明してゆっくりしゃべってもらおう」と意を決して電話をしたのですが…

・「24時間電話対応」とか言っておきながら「後でかけろや」と言われてしまう。

そりゃねーぜ。

仕方が無いのでフロントまで行って「ケーブルが使えるコネクタどこかに無いの?」と尋ねたところ,こちらの英語が悪いのか,「部屋にコネクタとケーブルあるだろ」的なことを言われ,こっちはケーブルとコネクタ探して見つからないから言ってんのに。

話を聞けよ。

たぶん言外の意味を読むとか絶対にしてくれません。

んで「ケーブル無いんだけど」と言えばケーブルだけ出てきて,「いやそれはそうなんだけど,部屋にコネクタ無いんだけど」と言って初めて「そういや部屋の番号XXX?」と尋ねられ…「は?違うし。XXXだけど」と言ってようやく部屋係のボーイさんを無線で呼び出す始末。

そのボーイさんに必死で「いろいろ解決しようと試みたんだけどダメなのです。ルータの問題なのです。直接LANにケーブルで繋ぎたいのです」と説明した結果,ようやくフロントの横の共用PCのところに空いているRJ45コネクタのところに連れて行ってくれました。



最初からそれが欲しかったよ。

ああ,そうさ,こちらの英語力&押し不足さ。

すなわち,

・ホテルのフロントがいい加減過ぎ
・しかし,いろいろ食い下がると最終的に何とかしてくれる。

ということが分かりました。うーーん。そんなに安いホテルじゃないんだけどな。アメリカっぽーい。

そんなこんなで明日発表ですよ。(続く?)

2010年5月8日土曜日

やはり

Bad Romanceの瞳は最終的にはCGだったか…

いやぁ,メイクの動画って面白過ぎ。

あとBananaphone面白いっす。

そんなことしている場合じゃないけど。

2010年5月4日火曜日

そうそう

ついでにもう一つ。

先日スポーツニュースを見ていたら,とある野球選手のショートドキュメンタリーみたいのがやっておりました。その子は高校球児のときに大活躍して鳴り物入りでプロに入ったのですが,現在はなかなか一軍に上がれなくてちょっと苦しんでいます。

その子が挫折しそうなときに一枚の写真を見て己を奮い立たせる的なことを言っていたのですが,その写真が…

フルベッキ写真。

…こらこら。常識的に考えて,そんな維新の志士たちがくそ忙しい中一堂に会すことが出来るわけないだろ。そげな嘘八百の写真から元気をもらうのはおじさんちょっとどうかと思うぞ。

結構な読書家って聞いていたのになんだか裏切られた気分です。どーでもいーっちゃあどーでもいーことですけど。…才能あるんだから,そんなものに頼らなくてもいいのに。誰かの入れ知恵かなぁ。

ちょっとテレビ見るとこんなのばっかりだからなぁ…

昨日の投稿の補足

昨日,

『「マイラー」も「ホログラム」も物質ではなく…』

と書きましたが,「マイラー」は物質です…デュポン社が開発したポリエステル(PET)フィルムの商標名ですけど。
厚さのバリエーションが豊富な絶縁体薄膜なので,試験用液晶素子のスペーサとして重宝します。

「ホログラム」は通常の写真のように光の強度情報だけではなく,光の位相情報も記録した写真のことです。位相情報も保持していることにより,二次元媒体(写真)に記録されている画像を,三次元的に見せる技術がホログラフィーです。

(3D映画・テレビの原理とは異なります)

「マイラーホログラム」ってのをそのまま読めば,「デュポン社製ポリエステルフィルムに記録された何かのホログラム(画像)」ということになります。

何のホログラムが記録されているんですかねぇ…

アマゾンとかでも売っておりまして,売り文句の中に「マイラー・ホログラフィック・ディスク(電気製品を静電気から守るために使われているものと同じ素材)」と書いてありまして,…

そりゃそうだ。と。

なんせ,優良な絶縁体だからね。

どーせなら,「NASA開発の宇宙服にも使用されている素材」とか書けばもっと魅力的なのに。

送ってみた

ご存知のとおり(?)あまりテレビを見ないのですが,たまたま見た番組の中身に強い違和感を覚えたので,意見してみました。

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5月3日放送G.I.ゴロー

当該日放送において,Power Balanceという企業が発売している「シリコンブレスレッド」なる製品を紹介していました。身体バランスを整える効果の検証と称して当該企業が紹介している方法を行っており,当該製品の科学的検証として意味が無いことはもとより,そもそも番組のコンセプトと全く関係の無い,完全に一企業の製品の宣伝とみなさざるを得ません。加えて「マイラーホログラム入りシリコン」という当該製品が使用している物質についてあたかも科学的に効果が確認されているかのように紹介していましたが,「マイラー」にせよ「ホログラム」にせよ物質ではなく,生体への効果について根拠となる実験事実があるならばそれを示す必要があります。トップアスリートが当該製品を使用するのは本人の自由ですが,人気アイドルグループのメンバーおよび人気芸人たちが宣伝番組でもない番組中で根拠不明な製品の非明示的な宣伝を行うことにより,スポーツを志す青少年が影響を受けるであろうことは明らかです。工学系大学教員としてそのような疑似科学的説明に満ちた製品を当然のごとく紹介する番組の姿勢に対して,科学教育の観点から強い危惧を抱く次第です。

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なんか最近ジィさんに似てきた気がする…うちのジィさんは昔良くテレビ局に電話をしておりました。