2010年6月20日日曜日

シアトル滞在記(続き)

さて,シアトルから帰ってきてからこれまたずいぶんと経ってしまいましたが,滞在記の続きを今更ながら書いておきたいと思います。

まず自らの発表がどうだったかについてですが…どうでもいいことですけど…

見事に失敗しました。最悪。

「あれ,このスライドで何をしゃべるつもりだったんだっけ??」と発表途中で頭真っ白になってしまい,思わず「やべぇ…」と日本語で呟いてしまいました。(発表が終わった後で企業の方に「途中で何か日本語言ってましたよねぇ?」と尋ねられました)。しばらく沈黙したのち,あわてて手元の口頭発表原稿を読み始める始末。

こいつを持っていたのが敗因でしょうか…正直ものすごい落ち込みました。

あーいう時の汗の噴き出し方って尋常じゃありませんよね。

次はもっとちゃんと練習しなくては…調子に乗るとすぐこれだから良くない…ふぅ。

さて。珍しく撮った写真でも載せておきましょうか。





写真の一枚目はホテルの部屋から見たスペース・ニードル。(どこのホテルか分かってしまいそうだな)。シアトルのシンボルとか言われている奴です。ネーミングセンスがアメリカっぽいですよね。「宇宙針」ですよ。何だか避雷針みたいですね。

それに比べると「スカイツリー」って日本ぽい(偏見?)…「大江戸タワー」良いと思うんだけどなぁ。

スペースニードルっていうと東京タワーのようにダウンタウンの街中にどかーんと立って見えるような写真がよくありますけども,実はそんなこと無くて,中心から離れたシアトルセンターという万博記念公園?の中に立っています。

ちなみに上るのに17ドルかかります…高い。

さらに展望台は下部が回転レストランになっております…昭和??

んで,展望台は外に出て360度パノラマ(これも昭和っぽいな)が楽しめるのですが…すごい強風でしかも,

けっこう揺れる。

…怖いです。50年くらい前に立てられて,耐震設計は大丈夫とか言ってますけど,でも揺れるよ。それともぼくが高所恐怖症だからめまいがしただけか?!

さて2枚目はPike Place Marketというところ。通りの左側の並びにスターバックスの1号店があります。通りの右手の方がずっと公設の市場です。中には入りませんでしたが,観光客でごった返していました。

続いて,「ザッツ・アメリカ!!」な話題の続き。

・土産物屋の店員にナンパ?される

先ほども述べましたが,会議が終わった後に独りでスペースニードルに登ってきました。…あぁ,そうだ,シアトルは緯度が高いので,この季節でも10時近くまで明るいです。

さて,展望台に登ると,カップルか家族連れか友達同士しかいない。まあ当たり前ですね。

そんでぼんやりして,景色の写真とかとって,再び下へ。

(展望台からの写真を載せて無いのには理由があって,そのうち書きます)

エレベータが3列あるもんで,どうやって降りるのかちょっと良く分からなくて,取り敢えず並んでいる人がいたところに来たやつに乗ったら見事に下の土産物屋のただ中に降りました。

おぉ,それなら土産でも買おう,と。うちの研究室や他の研究室の仲の良い学生さんたちに「アメリカっぽい土産を買ってくるぜ!!」と意気込んでいたので,取り敢えず土産物っぽくて,全く実用的ではないものを買うことにしました。

そこで,「これはくだらないなー」とか「これはアメリカっぽいぞ」とか物色を始めました。

ある棚にスペースニードルを形作ったペンライトみたいなものがあったので手にとってためすがめつしていると,突然後ろから店員のおねーさんに話しかけられました。

「それはライトね。これなんか良く出来ているわよね。でも実用的ではないわね。ライトが点滅するけど,暗闇でモノを見たいときは点滅したら不便よね」

さすがアメリカ,普通に話しかけてくるなぁ。こっちは英語そんなにしゃべれんし,ちょっと困るな。

それとも万引きするんじゃないかと疑われているのかな??と思いつつ,会話に乗ってみました。

「でもこっちのは普通に点灯し続けるけど」
「うーん,だからそれは道具,こっちの点滅するタイプは…おもちゃかしら?分からないわ~」
「時に,これは何?」
「あぁこれはプロジェクターね。キーホルダーだけど。映っているのはシアトルの景色かしら…あら,でもこれフォーカスがあってないし,ダメね。別のにしたら?…どこにあったの?」
「向こうだけど」
「じゃあもっといいのを選びなさいよ…」
「んじゃそうします。こいつらは買うんで取り置きしておいてもらっていいっすか?」
「シュアー!」(なぜか最後は英語笑)

どうも万引きとか疑われているわけでもなさそう。良かった~
そして「こっちの方がいいや,バッテリーが新しいから」とか言いながら会計することに。

するとレジをぴっぴっしながらそのおねーさんが
「今日なんかイベントでもあるの?」
とか訊いてきたのですが,最初何のことか分からず「あれ,今日ここではイベントなんかあるのかな?割引券とか?」と考えてしまい,取り敢えず「ノー」とか素っ気なく答えてしまったのですが…

あとあと良く考えると,
「こんなにバカげた(笑)小物なんかたくさん買って子供相手にパーティでもすんの?」
という日常会話の続きだということに気付いたのです。

はー,それに冷たく「ノー」と答えてしまったのです。

あー,もう少し愛想良くすれば良かった…帰ってからものすごい申し訳ない気分になってしまいました。
ごめんなさい,名前分からないけどスペースニードルの土産物屋の店員さん!!

こいつらはうちの可愛い学生たちへの単なるお土産なんですよ!
ぼくなんかに愛想よく話掛けてくれてどうもありがとう!!

んで,帰ってきてからうちのつれにこのエピソードを話したところ,

「それはね,ナンパっつうか,人間関係の発展を目指してるのよ。そうやって意気投合して,その日仕事終わってから食事したりすんの。…つーか気に入ったならあんたが食事に誘わなきゃいけないの!例えばの話だけど!!」

と「あたしゃアメリカドラマ&映画たくさん見てんだから分かるんじゃい!」といきなり怒られました。

そういうことか…これもアメリカっぽい。

ちなみに,気になっている人もいるかもしれないので(いるのか?)言っておきますが,店員さんは割と美人の若いおねーさんでした。なぜ場違いなスーツ姿の日本人に??

まだあるんですが,取り敢えず今日はここまで。

2010年6月15日火曜日

腹立つな

「今回の成功を受け、11年度予算は検討したい」
(6月14日20時12分配信 読売新聞)

って成功したから予算つけるとか言い出すのか?
そもそも無事に帰還出来たということだけが「成功」なのか?
あんだけがんばって帰ってきて,あの切ない美しい最期だぞ。ぼくは泣きましたよ。

着地して再離陸したということだけでもすごいことじゃないか。
さらに失神してから数週間後に通信が復活したというのもすごい成功じゃないか。自律安定技術の成功だし,あの時点で帰還率6割だったんだぞ。

それがなんだいまさら。