2008年2月29日金曜日

アブストラクト

大体書いた。まず用語の使い方や言い回しを調べるところからはじめにゃいかんかったから,しんどかったなぁ。それ以前に英語がしんどい。こんなようじゃダメだな…。

そして隣の研究室の助教さんの褒め殺しに会う。最近毎日やー

さて,先生に送るとしましょう。

ビジネス本

って読んだことがありません。

あんまり興味がわかないっていうのもありますが,それよりもビジネス本読んで「決断の早さが大事」とかなんかそれらしい心得が書いてあったとして,それを読んだところで決断の遅い人が早くなるとは思えないので。

つまり,とある決断の遅い人が居たとして,決断が遅くてトラブルを何度を起こしていても,最終的に何とか処理できてしまったら,そもそものトラブルの発端(ここでは決断が遅すぎたこと)をその人が省みるかどうか非常に疑わしいし,逆にそういうトラブルの無いところで(たとえば休日にコーヒー飲みながら)そんな本読んでも効果が無いと思うからです。

何かを自分自身の実感として捉えるには,まず経験が無いと無理だし,次にその経験に対する感性がないと無理です。

絶対的に経験が足りない人はその不足のせいでその場面を想定されても理解できないし,感性の無い人はまさにその経験していてもやはりどこが重要なのか理解できないでしょう。

逆に感性のある人は,したことが無い経験でも,自分の経験のうち近い状況で起きたことを類推してそれを軌道修正しながら新しい経験を得ることが出来るだろうし,あるいは最初は余裕無く出来事に身をゆだねていてもあるとき「ピーン」と「これは重要な経験なんだ!」と勝手に気づいてしまうでしょう。

だから最後は感性とか言ってその人個人の性格の問題になってしまうので,駄目な人は駄目なんじゃないかと思うわけです。

そういや

卒業研究発表会が無事終わりました。うちの研究室の連中は堂々と発表を終えました。発表自体は何の問題もなく,うちの先生も言ってましたが学会発表といっても十分な出来栄えでした。いろいろな方から褒めていただきました。

質問については,質問と回答がかみ合わない場面が見られてしまったので80%くらいの採点かな。でもこれは必ずしも発表側の学生さんがたの手落ちとはいえません。

研究内容について質問されたとき,学生さん側からみると質問する側がえらーい先生ばかりだから「きっとまともな正鵠を得た質問をしているに違いない!」とか思い込んで必死に何とかしようとするのですが,そもそも質問自体が意味不明なことが多いので,答えられなくて当然です。そのときは「はァ?」とか言ってやればいいんです。

大体,ほとんどの先生は専門外なんだから,質問も勘違いから発するということが多々あるわけです。時々専門外で何もわかっとらんのにえらそうな態度で質問する人がいるんだよね。人前で発表するのがほぼ初めてというくらい余裕のないみなさんが,その態度で動揺するのはよく分かります。でもね,まわりの人たちは「何ワケの分からん質問してんだ,この人?」とちゃんと分かってますから,大丈夫ですよ。

ぼくもですね,だいぶ勘違いな質問をしてしまいました。Rashbaのspin-orbit相互作用の役割を完璧勘違いしてました(RashbaっていうかDresselhaus相互作用ですが)。質問に対する答えはもらえました。

言い訳をすれば,ていうか難癖をつければ,もう少しデータを整理して的を絞った発表をしてほしかったです。半導体量子井戸におけるRashbaのαを反弱局在効果を見て見積もろうとしている,ということを最初に言ってくれれば良かったと思いました。そうすりゃいろいろと説明の順番も決まるだろうに。

ただ,それを言っちゃあ3~4年前の話になってしまうようですが(後で調べた結果)。

2008年2月28日木曜日

ILCC2008

のアブストラクトを1日までに書かにゃいけん。カンファレンス自体は6月の終わり。

そんでもって発表までに特許の出願書類も書いて揃えにゃいけん。特許の知識なんて皆無なので,あわてて本を買いました…

ふむふむ。

知財って大事だね。にしても,去年まで自分が特許申請するなんて思いもよりませんでしたよ。

でもな,これ実際に実験したり測定したのは卒研生だし,メカニズムについては先生も交えた三人で考えたわけだしね。そりゃ彼が実験の最中に感じてた印象をとことんまで調べなさいって手助けしたのはぼくだけど,実際の発明者は彼だよね。そう書こうっと。

朝のニュース

で,若い父親がまだ生後間もない実子を虐待の末,殺したという事件を扱っていました。

事件後どこからか隠し撮りされたその容疑者の映像が流れていて,本人は撮られていることに気づいていないようなのですが,事件後なのに一人で「ニヤリ」としていて,気味悪さが際立つ映像でした。

でもですね,ぼくはこうゆうのがメディアのイメージ操作だよなぁ,とも思ったわけです。



しかし!



その容疑者が連行されるとき着ていたトレーナーの文字が

「Minor Problem」

とかでかでかとか書いてあって,その方がよっぽど気味悪いと思ってしまったのでした。

・・・・・・・・・

前日東京の友達から突然電話がかかってきて,昨年の10月に誕生した息子がかわいくて仕方がないといった話を仕事の愚痴とともに聞いたこともあり,なんだか朝から暗澹たる気分になりました。

2008年2月27日水曜日

イージス艦が

漁船に衝突した事故のニュース,泣いてしまいます。



夜中の壇ノ浦の逆巻く海を思い出します…



同僚の漁師さんたちが稼ぎを後回しにして連日捜索していたのを見るとね。

今年の

卒研生のポスター発表は本日で,口頭発表は明日です。

今年の学生はみんな優秀や…特に口頭発表の連中は発表に貪欲。すばらしい事です。想定質問をいくつも考えていて,「そんな難しいこと誰も聞かんよ」とか言っても「もし質問されたらどうするんですか!どう答えればいいんですか?!」とか食い下がるし,時間内に終わらせるために何度も何度も練習しています。

いや,本当に今年の学生は素晴らしいです。マジで感激してます。だから励ます気にもなるし,質問されればとことん答えようと思います。

多分,こうやって自分の研究をまとめてきて,毎日のように新しいことを理解して,研究というものの面白さに目覚めつつ,そんでもって発表が不安なんだろうなぁ。断片的だった知識が一気に関係付けられて統一的な描像が見えてくる日々。みんなぎゃあぎゃあ言いながら楽しそう。

みんなほとんど就職しちゃうので,最後は気張ってやろう,というのもあるかもしれんが。

ただ,「『TKTU研の笛』を吹いてくれ」(=有利な時間配分をしてくれ)とぼくに頼むのはやめてください。そんなことしてばれたらSず先生に殺されます。

卒研発表初日

朝から口頭発表セッションの司会でした。

さて,通常は司会の助手としているタイムキーパーがいないので,自分でキッチンタイマー二つもって,時間が来たらベルを「ちーーん。」と鳴らさにゃいけん。

最初に「発表時間は10分です。8分で予鈴を一回,10分で2回鳴らします。その後は質問時間です」と意気揚々と言ったものの,新しく支給されたキッチンタイマーの使い方が分からず,なぜか5分たったところで「ピピっ」とか結構でかい音を出しよりまして,「ビクっ」となってしまいました。あぁ,5分毎に鳴るのね。

とか学習した割には新しい発表でタイムキープするたびに5分で鳴るタイマーにびっくり。

…ふー

ってか…

その夫婦円卓問題について近似式の評価をしているの?それともアルゴリズム開発?

「画像圧縮の新しい方法」とか言われてもなー…

えー,音が小さいからノイズ?ノイズかどうかスペクトル分解して判定しないで単に強度で足切りするんの?

フラクタル図形をフラクタル画像圧縮したらどうなるの?…え,分からん?

こっちが分からんて。

情報系の発表は難しい…「こうなってくれると嬉しいのでこうしました」ってのをはっきり言ってくれるとありがたいんだけどね。

2008年2月26日火曜日

リタデーション

とか言うけど,基本的には透過光強度を最大にするためにそういうことを考えるわけだよな。なんで第1ピークじゃなくて,第2ピークでセルギャップを算出したんだろう?

やはり2ミクロンは狭すぎだから?

理由はわからん

Sわくん到着

Sわくんが到着しました。山口宇部空港で彼のいつもの姿を見るのは非常に奇妙です。 何しにきたんだ,と素で思いました(働きに来たんです)。

布団とか買って,新宅へ。…っておい。広すぎだよ。何人で住む気だよ。

でも家賃はぼくのところとあまり変わらないんだよね。

大家さん…ちょいと不思議な人でした。地下足袋で塗装屋さんの格好して,えらいこだわりのある話をされました。マンションの名前の由来とかね。ですが,話が…

外は寒いです…

…そろそろ学食が閉まりそうなんですが。

高齢化社会へのひとつの処方箋を力説されて,確かにいろいろと削減できるかもしれませんが…その提案は若い世代からは提出することはできませんよ…

応物

学会員の登録をした。最近全部ウェブで出来るね~

ちなみに,物理学会は会費未納で除籍されました。
ハズい。

2008年2月25日月曜日

しゃっくり

第一食堂で夕飯を食べていたら,ある研究室の助教さんがしゃっくりに苦しんでいました。どうやったら止まるか?とか,子供の頃に比べて大人になってからってしゃっくりにならないよねぇ,とかいう話。

ご飯が来ればみんなそっちに興味が集中して,いつしか別の話題に移っていきましたが,ぼくは黙って「しゃっくりが止まらないと,死ぬ」という言葉について考え続けておりました…

そしてひとつの結論に達し,突如おごそかに宣言しました。

「『しゃっくりが止まらないと,死ぬ』,というのは論理的に100%正しいです。ですから,○○さん,絶対にしゃっくりを止めてください!!」

もちろん,理解されませんでした。「何言ってんだ,こいつ」と思われました(と思います)。

しゃっくりが止まらないと死ぬという言明は正しいです。そして,しゃっくりが止まったとしても,人はいつか死にます。

卒研

の時期ですな。毎日どうにかして学生さんたちの質問をこなしてます。

さて,口頭にせよポスターにせよ,みんなそれぞれの研究内容をまとめたプレゼンテーションファイルを持ち寄ってきてぼくら教員の修正を求めてくるわけですが,その中には頭を抱えてしまうようなものもあるわけです。そんなとき,どう対処すればよいか。

ぼくはかなり短気なので,すぐに頭に来てしまう。露骨に不機嫌な顔をしていると思います。頭ごなしに怒りたいこともあります。院生の頃はよく後輩を怒鳴ってました。

さて,そのような完成度の低い,あまりにもプレゼンというものを理解していないプレゼンに対して,その作成者当人に「こう修正したら?」というよりは,自分で書き直したほうがはるかに効率的なのも事実です。しかし,教員となった今,学生に修正させるのが教育者たるもの。しかし腹が立ってはどうしようもない。途方にくれるのは時間の無駄だ。こんなときどうやって怒りを抑えて修正を続けるか。

その処方:
(1)発表のプロトタイプを頭の中に常に持っておく。
(2)感情に対処する方法として重要なことは,必ず二人以上で相手するということ。望ましくは同格か格上あるいは格を気にしない,穏やかな人が良い。(これはぼく限定)

という結論に達しました。