2008年6月8日日曜日

ライター持込制限

東京まで行く時はほぼ100%飛行機なのですが,選択肢が二つあります。一つは最寄の山口宇部空港を利用することで,ほとんどの場合,ぼくもそうします。

もう一つは車で1時間ちょっと走って北九州空港まで行くことです。

近くに山口宇部空港があるのに,なぜ北九州まで行くのか?

それはスターフライヤーが夜遅くまで運行してくれているからです。東京→北九州の最終便が23:15発で,その一つ前が21:35発です。山口宇部の場合最終便が18:55発の全日空ですから,それよりも2時間以上遅くまで飛んでくれる。

さすがに最終便は利用しません。なんせ北九州に着くのが夜中の1時ですからねぇ。

あと,1週間以上前に予約しておけば,高速代+駐車場代を入れてもほとんど運賃は変わりません。

まあいずれにしても空港まで少々遠いですが,その分東京に長く居られるのでごくたまに利用します。

先日も北九州空港から東京へ向かいました。そのときのこと。

チェックインしてスーツケースを預ける場合,飛行機に載せる前にX線でチェックしますが,その際モニターをチェックしていた係員(警備員みたいな格好した人。警備員?)に,

「ライター入ってませんか?」

と言われました。あれ~?

「中開けてよろしいですか」

「どうぞ~,あ,開けます開けます。どこ?ここ?…あー,確かにありますねぇ。入れてたの忘れてました」

おそらく,タバコをカートン買いしたときおまけでくれた100円ライターですね。

「他にライターお持ちですか?」

「うーん,持ってますねぇ」

「どうしますか?」

「あぁ,処分しちゃってください。すみません」

そう,機内へのライターの持ち込みは一個までであり,ジャケットの中にすでに一個持っていたので,この不用意に出てきたライターは処分してもらうしかないわけです。

「あぁ,まだ一回も使ってないのに…でも今使っているやつのほうが火の付きが良いから,こっちにしよう」

とかぶつぶつ言ってたら,警備員さんが

「では,ここに処分了解のサインをお願いします」

と言って紙を差し出しました。はいはい。サインしますよー

ん?

その紙は一覧表みたいな形式で,その日ライター処分を了解した人のサインがずらずら書いてある…はずが,ぼくの前の数人は,サインをすべき欄に,

「サイン拒否」

と書いていました。ちゃんと名前を書いている人も何人かいますが,ぼく以前の数人を含めてサイン拒否をしている人が結構多い。

ぼくはこれを見た瞬間吹き出してしまい,

「はー,みんなサイン拒否してら~」

とひとりごちてしまいました。そしてサインした後,さらに

「何で拒否するんだろう?…良くわかんないな」

と言ってしまいました。すると警備員さんが苦笑しながら,

「ほんとうにねぇ(笑)」

と言いました。

ぼくはへらへらと笑って「じゃあお願いします~」とその場を去ったわけですが,きっとひと悶着あったんだろうなぁ,と想像してしまいました。

まったく,サインを拒否することに何の意味があるんだろう?

その理由の探求のためには,まず航空会社の方がサインを求める理由を考える必要があるでしょう。

「了解のサイン」ということは「本人の同意の下でライターを破棄したのであって,航空会社が強制的に取り上げたわけではない」ということの確認のためにあるわけです。これを拒否するということは「強制的に処分させられた」ということを主張したいということですか? たぶんそうでしょう。

そんでもって,賠償請求の可能性を残したいわけですね,百円ライターの。

(なぜ百円ライターだと分かるのか。高価なジッポなら,確かに賠償請求したい気持ちも分かるけど,ぼくだったら処分するのは嫌だからロッカーに預けるなり,車においてくるなり何か対処するなー。大体ジッポを二つ以上持つって意味分からん。だから,サイン拒否した人のライターが安いライターであることはほぼ確実です。)

でも本気で賠償請求するかね。百円だよ。しかもぼくみたいにカートンで買えばタダでついてくるよ。…ぼくなんかライター何本持ってるか分からないくらいです。

だからね,結局ライター取り上げられて口惜しいから嫌がらせがしたいだけなんだよね。抗議という美名の下に。

なんて器の小さい人物なんだろう…

そして,立て続いた後の人は,きっと前の人に追従したんでしょうね。意味の分からん追従。「こんな嫌がらせの仕方があるんだ」と発見した追従なんだろうか。「あぁ,いいんだ,これしても」。

これまた器の小さい…

恥ずかしくないのかな。いいじゃん,ライター一個ぐらい。

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ちなみに,この「機内持ち込みライターは一個まで」には法的根拠があります。

航空法により当然爆発物などの危険品は持ち込み禁止ですが,法律の条文自体には具体的な物品はあれ,個数の詳細なんかは書いて無いものもあります。しかし,その法律適用の線引きをするために「施行規則」に基づいて所轄大臣,つまり航空法なら国土交通大臣が告示をします。

「ライター一個」の記載は昭和五十八年(1983年)の「運輸省告示第五百七十二号」(当時は運輸省)の別表第18にきっちり書いてあります。

ここで見れます(pdfファイルです。258ページもある)↓
http://wwwkt.mlit.go.jp/notice/pdf/200702/00004801.pdf

つまり,「ライター一個しかダメ」は法律に基づく国土交通大臣の命令なんですね。

だから,拒否して持ち込めば捕まります。

こうやって国土交通大臣の後ろ盾があるんだから,航空会社だって強制的に取り上げたっていいんじゃないかな,法律のことは良く分からんけど。…しかし,それにしても告示が古いな。最近まで大目に見てもらってきた,ということなんでしょうね。

航空会社って変なところで客に甘いっていうか,もっと厳しくしてもいいんじゃないかと思います。

百円ライター一個でサイン拒否するバカは,いろいろと大目に見てもらっていることを感謝すべきです。こうゆうヤツに限って機内で携帯電話使ったりするんだよなぁ。航空会社も難癖つけて搭乗を拒否すればいいのに。

だから喫煙者の肩身がますますせまくなるんだよ…たのむからマナー良く振舞ってくれよ。本当にタバコ一箱1000円になっちゃうぞ。

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