2009年7月4日土曜日

人命

良く数学の質問を持ってくる学生がいるのですが,この子が持ってくる問題がいつもいつも難しくて困ります。

学部を出てから10年以上経つとですね,授業でも持ってないと忘れていることが多々あります。

教えている先生によっては,微分積分学の授業で非常にテクニカルな問題を出すんですよね。ノリが大学受験の問題。パズルみたいな問題は嫌いじゃないのですが,なんか勝負性を感じるから嫌です。解ければ勝ち,みたいな。時間の無駄のような気がしてしまいます。

先日は無限級数の値を求める問題だったのですが,リーマン和に書き直して積分で答えを求める方法なんて,そういやそんな方法あったなぁ,という感じです。

あまりに分からないので,

「なんでいつもこんな難しい問題を持ってくるんだ!!…こんなもん出来ようが出来まいが数学の理解とは何の関係も無い!!…解けなかったら何がどうなるんだ?!!」

と反語表現で悪態をついてしまいました。

するとその子はしばらく困った顔で考えた挙句…

・・・・・・

「…じ,人命がかかっているんです!…」

と一言。

・・・・・・

えー

…じゃあ,必死で解かざるを得ませんね。

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